バイクで2人乗りしようと思うけど・・・。
あまり経験がないから、注意する点を知りたい!
こんなお悩みを解決します。
当記事では、下記について記載しています。
当記事の内容
- バイクで2人乗りする条件
- 注意するポイント
- 2人乗りをする時のテクニック
バイクの楽しみ方の一つに、2人で乗る乗り方があります。
バイクでの2人乗りは「タンデム」とも呼ばれるのが特徴です。
運転者の後ろに乗車する人は「パッセンジャー」とも呼ばれます。
2人乗りには様々な条件があり、条件を守らないと違反になりますし、事故の危険性もあるので要注意です。
バイクで2人乗りを楽しむ場合には、2人乗りの条件や注意点をしっかりと把握しておきましょう。
それでは、始めます!
バイクの2人乗りの条件
バイクで2人乗りを行うためには、バイクの排気量と乗車定員・免許取得からの期間・高速道路でのルールなどを厳守しなくてはいけません。
複数の条件がありますので見落とさないように注意しましょう。
バイクの排気量と乗車定員
2人乗りをする際には、2人乗りを認められているバイクに乗ることが必要です。
2人乗りが可能なバイクは、排気量が51cc以上と定められています。
さらに乗車定員が2名でなくてはいけません。
バイクの中には排気量が大きくても、乗車定員が1名のものもあります。
排気量だけではなく、乗車定員もチェックしましょう。
免許取得からの期間
バイクの免許を取得しても、すぐに2人乗りができるわけではありません。
運転手が免許取得から1年経過していることが条件です。
普通二輪免許や大型二輪免許を取得後、一年が経過すれば2人乗りすることができます。
免許取得からの期間は通算で1年間経過していればOKです。
高速道路でのルール
バイクの排気量や免許取得後の期間などをクリアしても、走行する道路によっては2人乗りができないことがあります。
特に高速道路での2人乗りは不可能でしたが、2005年の改正道路交通法の施行によって条件付きで可能になりました。
高速道路で2人乗りを行うためには、運転者の年齢が20歳以上でなくてはいけません。
同乗者の年齢に条件はなく、何歳でも乗車が可能です。
ただし、同乗者にはタンデムベルトやタンデムステップなどの設備を適切に使用することが求められます。
体が小さい幼児や乳児などは設備を使用できないため、同乗することができません。
次に普通二輪免許や大型二輪免許を取得してから通年で3年以上経過していることが条件です。
バイクの排気量は、高速道路走行の場合には126cc以上であることが定められています。
高速道路以外の道路で2人乗りが可能であっても、高速道路の場合には条件が厳しくなりますので違反しないように気を付けてください。
また高速道路の中にも、2人乗りが全面禁止の道路や区間もあります。
2人乗りで高速道路を利用する際には事前に走行可能かどうかを確認しておくと安心です。
2人乗りで注意するポイント
バイクでの2人乗りは、1人で走行する時とはバランスの取り方が違います。
その違いを理解しておかないと思わぬ転倒につながることもあるので注意しましょう。
走行中はもちろんですが、乗車時や降車時にも転倒することが多いです。
運転手の準備ができていないのに、同乗者が突然バイクに乗ったり降りたりすると大きくバランスを崩す原因になります。
このようなトラブルを防ぐためには、運転手と同乗者の間でこまめに声掛けを行うことです。
声をかけあうことで、自分が次にどんな行動をするのかを相手に伝えることができます。
さらに同乗者も運転者同様、身の安全を守るための装備を整えましょう。
同乗者もヘルメットの装着は義務となっています。
使用するヘルメットは、より安全性の高いフルフェイスタイプのヘルメットがおすすめです。
服装もできるだけ肌の露出が少ない、長袖、長ズボンを着用し、グローブやブーツなどを着用しましょう。
肌が露出していると走行中に体温を奪われますし、転倒時に肌へのダメージが大きくなってしまいます。
夏など気温の高いシーズンには軽装でバイクに乗りがちですが、安全性を高めるためにも服装に注意してください。
次に運転手は、2人乗りの前に同乗者のバイク経験などを把握しておきましょう。
バイクの経験がある人が同乗者の場合には、走行中も運転手の動きに合わせることが可能ですのでスムーズな走行ができます。
しかし、バイクの運転経験がない人や同乗者の経験がない人の場合には、運転者と動きを合わせることが難しいです。
走行中のスピード感や曲がる際のバイクの傾きに恐怖を感じる人も多くいます。
その場合には、いきなり長距離の走行を行うのではなく、慣れるまで練習をしてから2人乗りを行うほうが安心です。
2人乗りの際のテクニック
2人乗りを行う際の運転テクニックとして、重要なのがカーブ走行です。
バイクでカーブを曲がる際には、バイクを傾けます。
同乗者は運転手と同じだけ体を傾けることがポイントです。
怖がって体を急に起こしたり、運転手よりも体を傾けたりするとバランスを崩す危険があります。
2人が呼吸を合わせることが大切ですが、主導権はあくまで運転手が握りましょう。
その他にも、発進時には同乗者の体がのけぞる形になりますので、運転手はいつも以上にゆるやかな発進を心がけてください。
停止時には同乗者が前方に倒れてくるような力が加わり、運転手の背中を押すような形になります。
急停車を避け、普段よりも長い距離を確保して停車するのがベストです。
またヘルメットにも工夫が必要になります。
2人乗りをしていると運転手と同乗者の体格や乗り方にもよりますが、お互いのヘルメットがぶつかりやすいです。
それによって運転手はヘルメットの後ろ、同乗者はヘルメットの前方部分に傷がつくことがあります。
傷が気になる場合には傷防止シートなどを事前に貼っておくなどの対策を取りましょう。
その他にも同乗者は走行の邪魔にならないようにバッグはリュックなどを使用し、手に持つことは避けます。
走行時には同乗者は運転手の腰とグラブバーをつかむと安定しやすいです。
バイクの設備や運転手のリクエストもありますので、走行前に運転者と相談しながらどこをつかむのか決めておきましょう。
不安な場合には、何パターンか実際に試して一番安定する体制を選択するのがベストです。
ルールを守って2人乗りを楽しもう!
バイクの2人乗りには様々な条件があります。
免許取得後からの期間やバイクの排気量などが定められているのが特徴です。
違反してしまうと検挙され、反則点や反則金などの罰則に加えて罰金を課せられます。
違反がないか十分に注意しましょう。
また2人乗りを安全で快適に楽しむためには、装備を整え運転手と同乗者がお互いのことを思いやることも大切です。
今回は以上です。
それでは、また!!