雨の日のバイク運転で注意しておく点ってあるの?
こんなお悩みを解決します。
当記事では、下記について記載しています。
当記事の内容
- 雨の日のバイク走行がいつもと違う理由
- 雨天時に走行する時の注意
- 雨天時に準備しておく物
晴天の日は快適に走行できるバイク。
雨の日に通勤でバイクを使わなければならない日やバイクツーリング中に雨が降ってきてしまうなど、雨天時に乗らなければならないことがあります。
安全で濡れずに目的地まで到着するには、どのようなことに注意しなければならないでしょうか。
この記事では、雨の日にバイクに乗る時の注意点について詳しく紹介します。
雨の日のバイク走行がいつもと違う理由
路面の状況が悪い
雨の日のバイクに乗るときに最も注意したいことは、安全面です。
雨が降ると、道路が濡れて滑りやすくなります。
雨天時は、交通事故のリスクが晴天時の4倍以上になると言われており、注意が必要です。
では、雨の日と晴天時の走行ではどう変わってくるのでしょうか。
降雨量によって、道路には水たまりができることがあります。
その水たまりに向かって早いスピードで駆け抜けると、タイヤは水の排出をすることができません。
よって、水の上にタイヤが浮いてしまう、「アクアプレーニング」という現象が起きます。
この状態になると、グリップを失い、横滑りしてしまうのです。
状況によっては、横転の恐れもあります。
路面の状況は、場所によって異なるため予測することが難しいです。
視界が悪い
雨が降っていると、通常より視界が悪くなります。
前方を大きな荷台のトラックが走っていると、その先の状況が見えません。
また、トラックの大きなタイヤから水飛沫が自分に向かって飛んできます。
そのため、さらに視界が悪くなるという状況です。
晴天時には見通しのいいエリアでも、雨天時には一転して数メートル先が見にくいということもあります。
雨天時に走行する時の注意すること
急な動作を避ける
雨によって路面や視界が悪くなるため、走行方法も通常より注意して行わなければなりません。
バイクのタイヤは排水しながら、グリップをしているため、急な動作によってコントロールを失いやすくなります。
急ブレーキや急ハンドルをせず、速度もいつもより抑えた走行を心がけましょう。
どうしても水たまりなどを通らなくてはいけない場合は、アクセルを全開にするのではなく、少し開ける状況を保ち、注意してゆっくりと走行します。
周囲の状況をよく確認する
雨の状況によって、道路上が水たまりや川になっていることがあります。
そんな場所を避けるためには、常に周囲を確認しながら走るべき走行ラインを変えなければなりません。
車間距離を詰めていると、急な道路の変化に対応できないため、いつもよりも走行速度を落とし、車間距離をとった走行をしましょう。
特にスリップしやすい場所は、マンホールや道路標示のマーカー部分。
このような場所を通らなければならないときには、車体を立ててゆっくりと走行します。
雨天時に準備しておきたいレインウエア
レイングッズはいつも携帯
急な雨など、いつ降ってくるかわからない時の走行には、レインコートを携帯していくと安心です。
通勤や通学、近い距離でのツーリングには、いつでも携帯できるコンパクトタイプのレインコートを持っていると安心できます。
車体のスペースに入れておくといざという時にも困りません。
薄いレインコートは、雨を避けることはできますが、長時間着用していると体から熱を奪い寒さを感じます。
薄いレインコートは急な雨の時用として使うのがおすすめです。
長時間の走行でも快適なレインウエア
長時間のツーリングや、雨の日にバイクで出かけるときには、しっかりとしたレインウエアを着用しましょう。
携帯用の薄いレインコートではなく、耐水性、透湿性に優れたレインコートを選びます。
防水性は10,000ミリ〜20,000ミリ、透湿性は8,000g以上あると蒸れることや生地に水が染み込むことも少ないです。
レインウエアは、撥水スプレーを使うと長持ちし、機能面で安心して使えます。
サイズ選びの注意点
レインウエアはジャストサイズよりも大き目を選ぶのが最適です。
バックパックを背負ってからレインコートを着るときつくなってしまうことがあります。
特にパンツは、裾の隙間ができないものを選ぶとよいでしょう。
洋服は濡れないようにしていても、足元はもっとも濡れやすい場所です。
レインパンツとブーツに隙間があると雨がつたい、ブーツ内に侵入します。
足は冷えると体全体の体温が下がってしまい、なかなか乾きません。
ライディングをしても裾が上がってしまわないサイズを選んでください。
別にレインブーツカバーなども売っていますので、気になる方は別途用意すると、長時間防水の状態を維持することができます。
雨天時に必要なバイクの装備とは
雨の日のバイクに必要な装置
バイクには、雨の日でも安全に走行できるように安全装置が備わっています。
アンチロックブレーキシステム(ABS)は、急ブレーキをかけたときにタイヤがロックされないようになり、スピンを防ぎます。
そのため、滑りやすい路面で急ブレーキを踏んでも、ハンドル操作が可能です。
雨天時には頼れる機能ですが、砂利道などでは制動距離が長くなってしまうことがあります。
ABSがついているからといって、急なブレーキなどは避けましょう。
コンバインドブレーキシステム(CBS)は、片方のブレーキ操作で、両輪のブレーキをかけることができるシステム。
ブレーキが両輪に効くため、スリップなどを防ぐことができます。
トラクションコントロールは、タイヤの横滑りを防止するのに役立つ機能です。
このようにバイク本体には安全を保つ機能がありますが、注意して走行することで転倒や事故を避けることができます。
タイヤ選び
バイクにも雨天に強いタイヤがあります。
雨天に強いタイヤを選べば、雨の走行でも安心です。
タイヤの溝の数は、排水性に直結します。
しかし、通常の走行でのグリップでは不利になるため、溝が多すぎないタイヤがよいでしょう。
タイヤに二酸化ケイ素が含まれていると、タイヤ自体の発熱や濡れた地面との摩擦力をあげるのに役立ちます。
さまざまな機能があるタイヤですが、雨天時に滑りにくい機能や衝撃吸収性が優れているなど、晴天時と雨天時でバランスのよいモデルを選ぶとよいでしょう。
雨天時だからこそバイクの走行に注意しましょう
雨天時は、路面や視界が悪くなり、バイカーにとっては走行しにくい状況があります。
急な操作を避け、ゆっくりと走行することが重要です。
日頃から急な雨のために最適なレインウエアを準備しておくとよいでしょう。
バイク本体には、安全な走行を助ける機能が備わっていますが、機能だけに頼らず、走行時の注意がより重要です。
今回は以上です。
それでは、また!!