
仮想通貨の詐欺をよく聞くけど、どんな詐欺があるの?
手口と対策を知りたい!
こんなお悩みを解決します。
当記事では、下記について記載しています。
当記事の内容
- 仮想通貨詐欺の手口
- 詐欺対策
- 詐欺に遭った際の対策
手軽に始められて、場合によっては大きな利益が期待できる仮想通貨は、幅広い世代から注目されている投資です。
一方で、仮想通貨は詐欺被害の報告が多く、特に若い世代の被害が増え続けています。
こちらでは、仮想通貨でよくある詐欺の手口や詐欺にあわないための自衛の方法、実際に詐欺に遭ったときの対処法について見ていきます。
仮想通貨の詐欺手口

仮想通貨自体は、ハイリスク・ハイリターンの投機に近い側面はあるものの、違法行為ではありません。
しかし、18歳から始めることができる上、手続きが簡単なこともあり、金融に対する知識がほとんど身についていない若年層のユーザーが詐欺に遭いやすくなっています。
そもそも、仮想通貨は登場してから歴史が浅いこともあり、法整備が不十分で投資家を保護する規制がまだ不足している状態です。
加えて、リターンが大きいことに注目が集まり、投資のリスクを十分に理解できていないユーザーまで増えていることも詐欺被害の拡大の一因となっています。
仮想通貨に関する詐欺には様々な手口がありますが、代表的なものの一つが詐欺コインです。
未公開であるにもかかわらず、実在しない仮想通貨に対して手軽に高いリターンを得られる、今後価値が何倍にも跳ね上がるなどの虚偽の予測をあたかも真実のように公表し、結果的に資金の回収のみで仮想通貨を公開しないという方法です。
仮想通貨は様々な種類が出回っているものの、短期間で多くの仮想通貨が公開されたこともあり、実際には未公開の通貨まで紛れ込ませることが簡単になっています。
その結果、実際には存在しない仮想通貨に高額の投資をする被害者が増えています。
虚偽の情報を流したり、有名人のSNSなどのアカウントをハッキング、もしくは偽装して推薦したりするなど、その手口も巧妙になっている状況です。
同様に、偽の取引所やアプリ、プレスリリースなどを用意して、資金や個人情報を搾取しているケースも見られます。
また、仮想通貨を利用すれば簡単に資金移動できることを利用したフィッシング詐欺やなりすましも多いです。
家族や知人を装って仮想通貨による支払いを促したり、個人情報の提示を求めたりするほか、金融機関や証券会社と偽り、仮想通貨の購入を促すケースもあります。
マッチングアプリや有名人による振り込みの依頼、偽の業者による勧誘などの詐欺行為も見られます。
出会い系やSNSで知り合った相手などから紹介されるケースも少なくありません。
詐欺に遭わないための対処法

仮想通貨を悪用した詐欺行為には様々な手口がありますが、実際に詐欺に遭わないようにするにはどのような自衛手段があるのでしょうか。
基本的には、信頼できるサイトやアプリ以外を利用しないこと、極力個人情報を提供しないこと、条件が良すぎる話には警戒心を持つことなどが重要です。
例えば、あまり耳にしたことがない仮想通貨を紹介された場合には、金融庁・財務局に登録されている事業者か確認したり、その仮想通貨で詐欺被害に遭った事例がないかネットで検索したりするだけでも、リスクを減らすことができます。
また、現存する仮想通貨であっても、サイトが登録されている事業者のアドレスに間違いないか確認した上で利用することも大切です。
同様に、アプリを利用して取引をする場合にも、必ず公式サイトからダウンロードすること、レビューサイトなどを複数チェックして脆弱性や信頼性を確認することを心がけましょう。
加えて、個人情報をできるだけ漏らさないようにすることも大切です。
クレジットカードやアカウント情報などを盗まれるだけでなく、奪った個人情報を悪用して、知人に見せかけたフィッシング詐欺に巻き込まれる可能性もあります。
SNSで知り合った相手やなりすましと見られる業者には個人情報を送らないようにすることはもちろん、知人のアカウントから連絡が入った場合でも、普段とは異なる勧誘や個人情報の問い合わせなどの内容であれば、必ず相手に直接確認しましょう。
知人が気付かない内にアカウントを乗っ取られている可能性もあります。
トラブルに巻き込まれないためには、セキュリティの強化も欠かせません。
仮想通貨のアカウントは二段階認証にしたり、複雑なパスワードに変えたりするなど、簡単にアカウントを乗っ取られないような工夫が必要です。
加えて、セキュリティソフトやマルウェア対策ソフトなど、信頼できるメーカーのソフトを導入しておくと良いでしょう。
そして、誰からの紹介であっても、前払いが必要な取引や極端に利益の大きい話には乗らないようにすることも大切です。
詐欺被害に遭ったときの対策

いかに気を付けているつもりでも、気づかない内に仮想通貨の詐欺被害に遭っている可能性はあります。
もし詐欺に遭っていると気づいた場合には、自分で対処しようとせずに詳しい窓口に相談するようにしましょう。
詐欺被害の相談先はいくつかありますが、仮想通貨の被害は特殊な内容ですので、話が通じやすいところで相談するのがおすすめです。
金融サービス利用者相談室や警察相談窓口、消費者ホットラインなどの金融系詐欺に関する相談センターであれば、仮想通貨によるトラブルの相談にも迅速に対応してもらえるでしょう。
その際、取引をした仮想通貨の種類や事業者について詳しく聞かれますので、資料を用意しておくと説明がスムーズです。
有料にはなりますが、より迅速できめ細かい対応を望む場合は、弁護士に相談するのも良いでしょう。
詐欺被害に遭った場合、現金を取り戻すことはかなり困難ですが、刑事事件として告訴したり、民事事件で提訴して口座を差し押さえたりするには、法律の専門家である弁護士の助けが必要になります。
今後の方針に沿った法的アドバイスや中立的な立場から見た今後の展望などについて詳しく聞くことができますし、手続きの代行も依頼できるため、費用がかかっても対応の負担を少なくしたい場合には特におすすめです。
ただし、法律の専門家とはいえ、仮想通貨に知見があるかどうかは弁護士によって異なります。
相談の予約を入れる際に、仮想通貨の詐欺に詳しいかどうかを確認したほうが良いでしょう。
詐欺の対処には冷静な判断が大切

このように、仮想通貨は今後も新たな手口の詐欺が生じる可能性がありますが、基本的な対策とトラブルに巻き込まれたときの早期対処を心がけておけば、大きな被害が発生する前に防げることがほとんどです。
詐欺行為は被害者の欲や無知に付け込んだ手口が多いため、うますぎる話にすぐに飛びつかないこと、冷静に対応することを意識しましょう。
今回は以上です。

それでは、また!!